単なる落ち込みとうつ病はどう違うのか

最近は「うつ病」という言葉を聞くことが珍しくなりました。

うつ病はこころの風邪というキャッチコピーが功を奏したのか、きちんと治療さえすれば治るという認識も広くなってきたように思います。また、職場でもあの人うつだってといった会話を聞くこともあるかと思います。

さて、一般的には、なんとなく暗くなるというイメージのうつ病ですが、われわれが日常体験している、落ち込みとどう違うのでしょうか?うつ病とは、DSM-Ⅴというアメリカ心理学会の診断基準によると、抑うつ障害・うつ病性障害(Depressive Disorders)と呼ばれるものをさします。医師による診断書では、「うつ病」と記載されることが多いです(落ち込みの状態は、うつ状態と記載されることが多い)。うつ病では、気分の落ち込みだけではなく、日常生活に与える影響の範囲が広くなります。例えば、「眠れない」「食欲がなくなる」「物事に億劫になる」「物事に対する興味を失う」等です。このような状態が1週間以上続く場合は、単なる落ち込みではなく、ひょっとしたらうつ病かもしれないと考えてもよいかもしれません。

一度まずはかかりつけの内科医に相談してみて(いきなり精神科に行く必要はありません)、指示を仰いでみてください。精神科に行くとなると少し気が引ける人もいるかもしれませんが、かかりつけの内科であれば気軽に行けると思います。症状を話してみるときちんと判断してくれると思います。

早く治療することで、早くよくなることができます。

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