最近周りのママ友から旦那が育児休業をしていると聞きますが、実際男性の育児休業は増えてきているのでしょうか?

男性の育児休業取得率は確実に伸びてきています。
厚生労働省「雇用均等基本調査」によると、民間企業に勤める男性の育児休業取得率は、2016年3.16%→2018年6.16%→2019年7.48%→直近の2020年は12.65%と初めて1割を超えてきました。

男性育児休業取得について、当事務所への問い合わせも以前と比べると格段に増えています。育児休業の取得期間は「2週間未満」が71.4%となっています。

2020年に飛躍的に育休取得率が伸びていますが、まだまだ諸外国に比べると1割代と低い水準になっています。政府目標も2025年30%となっており、目標に向けて柔軟に育児休業を取得できるような取り組みが加速していきます。2022年4月、2022年10月、2023年4月と3段階に分けて法改正が行われます。持続可能な開発目標(SDGs)の目標5「ジェンダー平等を実現しよう」のターゲットにある育児・介護や家事労働の改善に取り組む企業も増えてきています。

ただ、休職期間は無報酬となり収入面での心配もありますが、育児休業中には育児休業給付金(約5~7割)といった国からの援助もあります。育児休業給付金はそのまま手取りとして貰えるので、毎月の手取り額(総額から社保料等控除後の額)に比べても大きく遜色はないかと思われます。

それから社会保険料が本人も企業も免除になるというメリットもあります。

これからは柔軟な働き方が求められる時代!男性育児休業が当たり前になるのは間違いないでしょう。