非正規労働者の割合が過去最高に

 総務省が2月19日に発表した2012年平均の労働力調査の詳細集計によりますと、パートやアルバイト、派遣社員などの非正規労働者が役員以外の雇用者に占める割合は、1年間の平均で35.2%となり、前の年を0.1ポイント上回って、統計を取り始めた2002年以降で最も高くなりました。3年連続で過去最高を更新したことになります。

 正規労働者の数は去年1年間の平均が3340万人で、前の年より12万人減りました。一方、パートやアルバイト、派遣社員などの非正規労働者の数は1813万人で、2万人増えました。12年平均の完全失業者数は285万人でした。

 男女別の非正規割合は、男性が0.2ポイント減の19.7%(566万人)で3年ぶりに低下しました。一方、女性は0.1ポイント増の54.5%(1247万人)でした。

 今回の結果について、同省は「正規の労働者として働く若い人が減る一方、医療・福祉を中心としたサービス分野で、非正規の仕事が増えたことが、非正規労働者の割合を押し上げる要因となった」としています。